私は自閉症の当事者で、自閉症の子どもとLDの子どもを育てています。家庭の中では、お互いがお互いを理解しているので苦労はしませんが、一歩外に出ると普通の人達の文化の中で暮らさなければならず、親子で苦労をしています。世間の人たちは見えない話し言葉の飛び交う世界でも不自由をしないようですが、私たち自閉症者にとって話し言葉を理解してそれを行動に移すことは至難の技でありとても疲れることです。社会でへとへとになった私を癒してくれるのは文字の世界で、話し言葉の世界でもみくちゃにされて疲れた時は文字の世界、本の世界に没頭します。
ある時何かよい本がないかと立ち寄った書店で見つけたのが「子どもへのまなざし」で、読み終えた時にはこの本は単なる子育ての本ではなく愛にあふれた癒しの本だと思いました。その後先生の書かれた他の本も読むようになり、弱いもの、少数派の立場にいる者の場に立って文章を書かれる先生に対して、好感を持つようになりました。運良く先生の講演会に出かける機会があり、実際に先生にお会いして、少しでしたが話も出来、とてもうれしかったのですが、たくさんの人がいた上、初対面でしたので話すことの苦手な私はパターンでの会話しか出来ず、本音の話が少しもできなかったことが心残りです。その後ぶどうの木のHPを知り、書き込みをするようになりましたが、HPも先生のお人柄、そのままのやさしい雰囲気で、他の方とお話をしたり自分の考えを話したりすることが私にとって大きななぐさめになっています。先生のコラムも毎回楽しみにしています。
お忙しいとは思いますが、先生はじめぶどうの木のスタッフの方々、どうかお体ご自愛くださいませ。これからもぶどうの木の活動を楽しみにしています。
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